Linux マシンで MATLAB の起動に問題があり、ライセンス マネージャー関連のエラーが発生していない場合、以下の方解決策についてご確認ください。
「どのように MATLAB の基本設定を再生成しますか？」を参照の上、基本設定ディレクトリを再作成します。
MATLAB パス上でファイルが競合していないことを確認します。作業ファイルや startup.m ファイルがこの MATLAB インストールと競合していないことを確認するため、以下の手順を実行します。
- ~/Documents/MATLAB フォルダーの内容をコンピューター上の別の場所に移動します。
- 再度 MATLAB を起動し、問題が引き続き発生するか確認します。
これで問題が解決する場合、作業ファイルのいずれかが MATLAB インストールと競合しているか、startup.m ファイルが MATLAB をクラッシュさせている可能性があります。
SELinux を無効にして MATLAB を実行します。SELinux が MATLAB の起動を妨げることがあります。SELinux を一時的に無効にするには、root として以下のコマンドを実行します。
/usr/sbin/setenforce 0
(/usr/sbin/setenforce 1 で SELinux を再び有効にします)
新しい Ubuntu バージョンで AppArmor を無効にするには、root として以下を実行します。
invoke-rc.d apparmor kill
update-rc.d -f apparmor remove
無効化後、再度 MATLAB の起動を試してください。動作する場合、ページ下部の関連ソリューションを参照します。
注意: インストール元のフォルダーの権限をリセットする必要があるかもしれません。以下のコマンドで権限を変更します。
chmod -R 755 $installfolder
デスクトップと Java オプションを無効にして MATLAB を起動します。
1. ターミナルから以下を入力します。
cd $MATLABROOT/bin/
($MATLABROOT は MATLAB のルートディレクトリへのパスです。)
例：デフォルトでは R2022b の場合 /usr/local/MATLAB/R2022b/bin です。
2. 以下のコマンドで MATLAB の起動を試します。
matlab -nodesktop
matlab -nojvm
matlab -nodisplay
これらのモードで MATLAB が起動する場合、Java の問題がある可能性があります。MATLAB が使用している JVM を変更している MATLAB_JAVA 環境変数が存在するか確認してください。この変数が存在する場合は、削除してみてください。
これらのモードで MATLAB が起動しない場合、MATLAB クラッシュダンプファイルから何らかの情報を得られるかもしれません。これらのファイルは以下の名前でホームフォルダーにあります。
~/matlab_crash_dump.XXX
~/java.log.XXX
~/hs_err_pid#.log
これらのファイルが存在する場合、この記事の下部にあるフォームを使用して、これらのファイルと上記コマンドの出力結果をサポートチームへ送信してください。
MATLAB は Ubuntu、Debian、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)、SuSE でテストされています。ただし、MATLAB は最小またはサーバーディストリビューションではサポートされていません。最小インストールには MATLAB が必要とするすべてのライブラリが含まれていない可能性があります。
非グラフィカルモードで MATLAB を実行するだけの場合でも、MATLAB は動作するために一部の X11 ライブラリを必要とします。ただし、異なるディストリビューションがライブラリを異なる方法でパッケージ化しているため、X11 要件を正確なパッケージのセットに特定することはできません。MATLAB はサポートされているディストリビューションのデスクトップインストールであれば、動作します。
システム要件を確認してください。
MATLAB が特定のファイルやフォルダーに正しい権限を持っていない場合、起動しないか、正しく起動しない可能性があります。MATLAB を起動するユーザーが MATLAB がインストールされている場所からファイルを読み取り、実行できるようにします。
時々、MATLAB を使用する際に一部のファイルがキャッシュされます。MATLAB を起動する前に一時ファイルやフォルダーを削除します。
Citrix Workspace Apps は、起動を妨げる可能性のある "/usr/local/lib/AppProtection/libAppProtection.so" というファイルを持っているかもしれません。このファイルを削除または名前変更します。
MATLAB の起動に影響を与える可能性のある環境変数を確認します。特に、MATLAB_PATH や LD_LIBRARY_PATH などの変数が設定されているか確認し、必要に応じて修正または削除します。
MATLAB の起動に関する詳細な情報を得るために、MATLAB のログファイルを確認してください。これにより、問題の原因を特定する手がかりが得られるかもしれません。
これらの手順を試しても問題が解決しない場合は、サポートチームに連絡してください。
